保育士の専門学校に通い保育園で働くために必要な国家資格を取得する利点はいくつかありますが、なかでも大きな利点は学校の卒業と同時に資格をとれるということがあります。そもそもこの国家資格を取得するためには、必ずしも保育士の専門学校や短期大学・大学などに通う必要はなく、個人で年1回おこなわれている国家試験を受験し合格を目指す方法でも取得することは可能です。しかしその場合は受験資格に制限があり、そのひとつには児童福祉施設などで2年以上の実務経験や2880時間以上の勤務経験を持っている必要があるなど、誰でも受験できるものではありません。またその資格取得のための国家試験の合格率も決して高いものではなく試験は難しい部類に入るので、すでにそのような仕事をしているのでなければ専門学校などの保育士を養成する機関で学ぶのが良いでしょう。
また学校を選ぶ際にもいくつか選択肢があり、大学・短期大学で保育のことを学び資格取得することも可能です。卒業後の進路に保育園以外の一般企業も考えているならこれらの大学や短期大学が良いかもしれません。一方、保育園や保育所で働くのが目的であると進路がハッキリしており早く仕事がしたいなら、2年で卒業できる文科省・厚労省の指定校である保育士の専門学校が向いているでしょう。併修校の場合は3年かけて通信制の短期大学も併修して卒業することで国家資格が取得できるタイプの専門学校であり、保育士として働くには入学から3年間が必要です。